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河合来夢 ブレイキンユース五輪金メダリストが描く、もう一つの物語

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2024パリオリンピックまであと1か月になりました。

ブレイキン初開催となる、2024パリオリンピックですが、出場枠が男女各2名という狭き門を巡り、
これまで様々な戦いがありました。

今回ご紹介する、河合来夢さん(BガールRAM)は今回のパリオリンピックには残念ながら
出場することはできませんでした。

長い人生の中で体力、精神力を大舞台に標準を合わせ、それぞれをピークに持っていくことは
普段から相当な努力をし続けていなければ難しいことです。

そして、そこには「運」も関係してきます。

世界標準の選手たちですから「運」を口にすることはないかもしれません。

でも、そこには目には見えない力が何かしら働いているのではないでしょうか・・・。

河合来夢さんの周囲にある、目には見えない、でも、確実に運命に関係している、「何か」について少し深堀していきたいと思います。

しばらくの間、お付き合いくださいませ。

河合来夢さんプロフィール

はじめに、簡単ですが河合来夢プロフィールからご紹介しますね。

・神奈川県横浜市出身
・2001年4月11日生まれ
・神奈川県立百合丘高校(同市多摩区)卒業
・文京学院大学(本部・東京都文京区)人間学部児童   
 発達学科卒業

5歳のころ、母親に勧められ、近くのダンススクールでダンスを習い始める。

2017年4月、ダンスチーム「The Floorriorz」のメンバーとなる

賞歴

  • 2017年 Battle Of The Year 2017 優勝
  • 2018年 WDSF世界ユースブレイキン選手権 優勝
  • 2018年 ブエノスアイレスユースオリンピック ダンススポーツ・ブレイキン
        女子ブレイキン金メダル
  • 2018年 ブエノスアイレスユースオリンピック ダンススポーツ・ブレイキン
        混合団体金メダル
  • 2019年 WDSF World Open Series Breaking @ FISE Hiroshima 2019 Best4
  • 2021年 Redbull BC One World Final Poland Bes8
  • 2021年 2020 東京オリンピック閉会式 日本国旗ベアラー

ユースオリンピックとは?

河合来夢さんが個人、団体で金メダルと取った「ユースオリンピック」

あまり聞きなれない言葉だったので、ご紹介しますね。

ユースオリンピック(Youth Olympic Games, YOG)は、14歳から18歳までを対象[1]とした国際オリンピック委員会(IOC)が主催する世界的な総合スポーツ大会。夏季大会と冬季大会のそれぞれが4年に1度開催されるが、冬季大会の開催が閏年(西暦年が4の倍数)で夏季大会がその2年後と、一般世代のオリンピック大会とは逆順になっている。日本ではユース五輪とも呼ばれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

2024パリオリンピックへの初採用が決まったのは、ユースオリンピック・ブエノスアイレス大会から
2年後の2020年12月でした。

採用が決まった背景には、「若者のスポーツ離れ」への危機感があったと言われています。

若い世代に対して、オリンピックへの関心を高めたいと考えたIOC(国際オリンピック委
員会)は2018年のユースオリンピックでブレイキンを採用しました。

この大会での盛り上がりを受けて、2024パリオリンピックでの採用が決まりました。

弟二人もB-BOY!

ちょっと古い情報ですが、川合来夢さんの弟さんのご紹介です。

今年高校3年生の翠彦(すいげん)君と、中学3年生の柴羽(しば)君。

二人とも、来夢さんと同じ「The Floorriorz」の育成部門アカデミー5期生として、ブレイクダンスに
打ち込んでいるようです。

兄弟で次の大舞台に立つ姿を見たいですね!

応援しています!

川合来夢さんにとっての2022年と2023年

2022年と2023年は河合さんにとって、まるで砂の上を走っているような感覚だったのではないでしょうか・・・。

「なにかよくわからないけれど、いつものように強気になれない・・・」

実際、とあるインタビューでも河合さんはこんなふうに話しています・・・

「強気になり切れなかった。練習だったり、踊り方、技だったり、いろんな要素があり、もっとできたという思いもあるけど、自分で何が一番足りなかったかというと、すごく気持ちが弱かった。踊る瞬間、瞬間でも、これは大丈夫かなとか、演技の最後を止められるかな、とか不安要素の方が勝ってしまった。ミスをしないように自分を守るという思考がすごく働いてしまった」 

「ユース五輪の時のように『自分のやるべきことをやり切ろう』という気持ちで挑めなかった。『やらなければいけない』『勝たなければいけない』というプレッシャー、何のためにやってるのか分からない、そういう感覚もありました」




https://www.yomiuri.co.jp/sports/actionsports/20240527-OYT1T50083/

2020東京オリンピック閉会式の日本国旗ベアラ―を務められたときは、「自分も次のオリンピックに出たい!」と意識されたはずです。

実力も周囲の期待も十分あった選手ですから。

ユースオリンピックでも「金」、オリンピックでも「金」、という前代未聞の高みに行こうと必死で
練習されていたことでしょう。

でも、運命の歯車は上手くかみ合いませんでした・・・。

もちろんオリンピックがすべてではありませんが、少し悔しく感じるのは、4年後の大会でブレイキンは採用されないのです。

どんなに努力をして、万全の準備をしていても、何故かうまくいかないことがある。

目には見えない力は確実に存在して、影響を及ぼしている。

個人的にとても残念だと感じました。

川合来夢さん、今後の活躍を期待しています!!

まとめ

必死に頑張っているのに、何故かうまくいかない時ってありますよね?

選手として、大きな大会に出場する機会が限られているスポーツ選手としては、
波に乗れる時と、自分の年齢、大海の時期がピッタリ合う人と、そうではない人が
出てきます。

一流の選手になればなるほど、自分自身をよく知っているものですが、目に見えない「運気」の流れを
知る、ということもとても大切なことだと感じました。

Businesswoman in suit and mask swimming under water

今回の記事はあくまでも個人的な考えですので、「必ず」ということではありません。

オリンピックという、スポーツ選手ならだれもが憧れる4年に一度の大舞台。

たくさんの人たちが関わる大舞台の裏側にたくさん物語がありました。

今回は、その中の1つをご紹介させていただきました。

ありがとうございました。

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