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高校野球甲子園大会の審判員になる方法と仕事内容を紹介!

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この記事では、春・夏の甲子園で審判員になるための方法を解説していきます。

現役の時は選手として憧れの甲子園には出れなかったけれど、選手を支える審判員として甲子園の土を踏みたい!と思う人もいるようです。

高校野球の聖地、甲子園の審判員への道のりを辿ります。

高校野球の審判員

高校野球はスポーツであると同時に教育の一環として捉えられています。高校野球の審判員は
試合の進行と審判をしつつ高校球児を指導する役割を持っています。試合中、球児の一番近くに居る大人として、試合中に事故やケガが起きないように監督やコーチと共に見守っています。

高校野球の審判員にはかつて高校球児だったという人も多く、「審判として、甲子園の土を踏んでみたい!」と、現役の時に叶えられなかった夢を審判になることで叶えたい!と、卒業後すぐに審判員としての活動を始める方もいるようです。

高校野球甲子園大会の審判員

甲子園での審判員は、全国大会審判委員と各都道府県からの派遣審判委員が担当しています。

夏の風物詩と言われる甲子園大会ですから、注目度はかなり高くなりますね。その中でも勝ち負けに関係してくる球審に選ばれるためには、1、人間性、2、球審としての判定能力、3,甲子園に慣れている、の3つの条件が求められます。

優秀な審判技術を持っていると同時に、高校野球らしさを正しく教える指導者、ということが大切になってきます。

「ちゃんとできて当たり前」「何かあれば批判される」

甲子園で審判員として出場される方たちは、甲子園大会の前に合宿を行い、細かい部分での思い違いなどがないよう、打ち合わせをするようです。

現場でジャッジしている審判員が思う「ビデオ判定」について

ここからは私の知り合いで高校野球の審判員だったKさんという人が、実際に現場で感じた意見です。参考までに。

YutubeなどのSNSでよく取り上げられている「誤審」についてです。テレビなどの映像を切り取って拡大し、「誤審なのでは?!」という内容の動画などを見られた方もいると思いますが、実際に現場でジャッジしている審判員は「映像が100%正しいとは思えない」と感じている人が多いそうです。

それは、カメラの位置によって映像に角度が付く、ということです。そのため、審判員のKさんが実際に見たものとは違っている、ということです。

この話を聞いていた私は、「映像判定をするなら審判員の頭にもカメラを付けて、その映像も判定材料にする必要があるのでは?」と感じました。

テクノロジーの発達で、人間の感覚よりも機械の方が正確で正しい、という思い込みがSNSでの「誤審」騒動を助長しているように感じます。

でも、カメラ映像に角度が付いている、と知っている人、分かる人は多くないのではないでしょうか?

このことは調べていくうちに、いろいろなことが絡んでくることが分かりましたので、深く掘り下げることはしませんが、単純にカメラ映像が100%正しい!訳ではない、ということを知っていただけると嬉しいです。

甲子園の審判員になるための手順

甲子園の審判員になるための手順を解説していきます。

審判になるためには資格が必要

まず、高校野球審判員または、高校野球審判委員という、高校野球を審判するための資格の取得が必要になります。

資格さえあれば、本人の野球経験の有無は問われませんが、全てのルールを熟知する必要があるため、野球経験がない場合かなりの努力が必要になります。

登録

資格取得後は各都道府県の高校野球連盟に登録します。

登録条件が各都道府県で違っています。

  • 出身高校の野球部部長の推薦状が必要
  • 年齢制限がある
  • 担当する地区を設けている

などがあり、登録するときに確認が必要です。

各都道府県高野連主催の講習会を受講し、審判員デビューは練習試合から

登録後は、各都道府県高野連が主催する講習会を受講します。

審判員としてのデビューは練習試合です。練習試合で塁審、球審としての経験を積み、地方大会の球審へと進んでいきます。

高校野球の審判員は1試合7人で構成されます。グラウンドに立つ審判員は、球審1人、塁審3人の4人。予備審判員として2人。メディアなど、マスコミ関係に対応する役割として1人、という内訳です。

ここからは高校野球の審判員の仕事の内容を見ていきます。

球審

球審とは、通常はキャッチャーの後ろにいて、試合をつかさどる重要な役割を担います。

その任務は、投手が投げた球がストライクかボールかの判定とカウント、打者に対する四球や販促打球の判定、天候や選手の体調など、競技の進行に関わる判定、宣言など、たくさんの内容があります。特に投手が投げた球の判定は1試合に200~400球と多く、かなりの集中力と持久力が必要になります。

また、投球やファウルボールが球審の身体に当たることも珍しくなく、塁審や他の審判員と異なり、ケガ防止のための防具を身に着ける必要があります。

こ子からは高校野球で審判員の経験がある知り合いの話です。

最近の高校野球も投手が投げる球が速くなって、変化球の割合も多くなっている。そのため、打者もバッターボックスの後ろの方で構えることが多くなっているそうです。そうすると、当然球審の近くでもファウルチップボールがバウンドして当たる危険性が高くなるそうです。

ファウルチップボールとは、バッターが降ったバットにボールがかすり、キャッチャ―が捕球することボールのことを言います。

キャッチャーがボールを取れれば良いのですが、バウンドした場合などはどこに跳ね返っていくか分からず、とても危険なのだそうです。ボールのスピードが速いと勢いがあるので余計に危険が増しますよね。

素人の私にはわかりませんが、審判員は常に危険と隣り合わせの職種になるようです。最近の夏の暑さはまるで砂漠のようですし、そんな環境で常に高い集中力と持久力を保っていなければいけない球審という立ち位置。凄いですね、頭が下がります。

塁審

塁審とは、主に塁に出た奏者に関する判定を行います。試合の状況によっては、自分が担当する定位置以外の塁でも判定を行う場合もあります。

一塁または三塁の塁審はハーフスイングの時に、球審から要求があった場合のスイングの判定も仕事の1つになります。

打者が売ったボールがキャッチできたか?(アウト or  ノーキャッチ)、ファウルボール、フォアボールの判定については、内野を超えるまでが原則球審が行い、塁を超えていく打球については、原則塁審が判定を行います。

控え審判

球審、塁審という言葉は耳にする機会もあるかと思いますが、「控え審判」という言葉を聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか。

でも、考えてみれば出場選手に控え選手がいるように、万が一に備えて控え審判がいても全く不思議ではありませんが、この考え方はプロ野球の控え審判には適用されますが、高校野球の控え審判には当てはまりません。

高校野球の控え審判にはしっかりとした仕事が割り当てられています。

ここでは、高校野球の控え審判の仕事内容を解説していきます。

試合当日 第一試合一時間前

遅くても、第一試合の一時間前までに球場入りし、グラウンド担当団へ挨拶をします。

持ち物は、

  • 規則書3点セット
  • ストライクゾーン確認用のインジケーター
  • 筆記用具、印鑑
  • ストップウィッチ、タイマー

試合開始30分前

本部、グラウンドの確認

  • 打席回り、デッドライン等の線の引きかたの確認
  • ベースの置き方の確認
  • マウンドの確認
  • 試合球、ロジンバックの確認
  • 報告書の作成

試合前 30分

  • ユニフォーム着用者以外の退場指示
  • 両チームの監督、キャプテンと共にメンバー表の交換立ち合い
  • 本部名簿や登録票との照合、グラウンドルール等の確認
  • 先行・後攻(ジャンケンで決める)決定の立ち合い

試合前 15分前までに

  • スムーズに試合が行われるように、試合に出る審判員との打ち合わせ
  • 免許証の受け取り
  • 割り当ての確認
  • 用具チェック
    ・バット:JSBBの印の有無、へこみ、グリップテープのはがれ
    ・キャッチャ―用具一式:控えのキャッチャーも同様のため、最低でも2組の確認が必要
    ・ヘルメット:緩衝材の破損の有無、ひび割れの有無
    ※用具に不備があると試合で使用できない

試合中の役割

  • カウントの確認
  • 試合時間の確認
  • 得点の管理
  • タイム回数の管理
  • 打順表照合
  • 違反用具、違反行為がないかの確認
  • 判定事項、規則の適用ミスがないかの確認
    ☆正しい採点、正しい助言を行う
    ☆控え審判が置かれることになった大元の事項
  • 4氏協議が必要な場合の助言を行う
    グラウンドの審判で協議したが判断に迷う場合、控え審判員に助言を求める
  • 免許証への評価の記入
    評価項目・立ち位置、姿勢
    ・ジェスチャーの切れ
    ・コールの明瞭さ
    ・判定位置
    ・ストラ(球審のみ)
    ・フォーメーションを理解しているか

試合後

  • 免許証の返却
  • ミーティング
    ・4氏より(反省・新しい発見・疑問点)
    ・控え審判員より助言(疑問点の解消の助言・技術向上のための助言)

全試合終了後

  • 報告書の提出(試合中の事故、抗議など具体的に記載)
  • グラウンド担当団へのあいさつ

以上の流れを原則2名で分担して行います。

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